負の感情からの解放
因果応報という言葉についてどんなイメージがありますか?
普段の用法だとどちらかというと負のイメージが強いかと思います。
「あいつは悪いことをしていたから因果応報だ」と。
でも因果応報という言葉、もともとは仏教用語で
「自分のした行いが自分に返ってくる」という非常にシンプルなものです。
これがタイトルの「負の感情からの解放」とどうつながってくるのか?
「自分のした行いが自分に返ってくる」のはもちろん自分に限らず全ての人に当てはまります。このことに気づけると、「怒り」や「憎しみ」のような感情からくる「復讐心」が一切なくなります。
わざわざ自分が手を下す必要がないのです。
その時は自分が嫌な思いをし、相手が良い思いをするかもしれない。
でもその悪い行いは巡り巡ってその人のところに返ってきます。
自分が手を下してしまうとむしろ相手と同じレベルに下がってしまいます。
いつかその人は報いを受ける日が来るでしょう。
私たちは今まで通り周囲の人を思いやった行動を続けていればいいのです。
イメージしてみてください。
普段から周りに嘘をついている人が、いざ本当に困ったときに誰かが信用して助けてくれるでしょうか?
何もその人が頼ってきたら助けなさいと言っているわけではありません。
あくまで自分からわざわざその人を陥れるようなことをしなくていいというだけです。
私はこの考え方に気づいてから、今まで怒りや憎しみを抱いていた人たちに対して哀れみを抱くどころかほぼ無関心になりました。
その人たちは既に周囲から慕われていないですし、私が何かするまでもなかったのです。
今まで自分の置かれた環境を恨み憎しんできた方々に是非この考え方に触れていただきたい。
気持ちがすーっと楽になります。昔より明るいと言われることが増えました。
人生は恐らくマイナスの感情に時間を割いているほど長くはありません。
それよりは周囲への感謝を忘れず、何かしらの還元をしていく方がよっぽど幸せではないでしょうか。